8月21日(日)

差別・放送禁止用語と表現規制に関するえとせとら

  1. 差別・放送禁止用語
  2. 「ちびくろサンボ」を巡る問題
  3. テレビ・出版における表現規制の実例
    1. 要注意・放送禁止指定された歌達
    2. 漫画・アニメ・雑誌に関する表現規制
    3. ブラック・ジャック連載終了の裏話
  4. 書籍:テレビ放送における表現規制の事例


#1.差別・放送禁止用語】

放送禁止用語とは?infogogo.com

差別語とはどのような言葉か?日本語と隣の国から世界を見る

“差別用語”と呼ばないで ~言葉という名の“ナイフ”と自己責任を考える~はなごよみ
マッチポンプ・後出しじゃんけん的な差別用語の認定法。



放送禁止用語一覧日々是病気

障害用語 & 障害ことわざ集現代特殊民話

主要マスコミ「言い換え」用語集はなごよみ
読売新聞『差別表現・不快語・注意語要覧』を元に、新聞・放送各社の「言い換え用語」を抜粋。

差別用語とみなされることがある言葉一覧Wikipedia

NHK放送用語集(1983年度版)抜粋 & その他の禁止・差別用語及び言い換え用語一覧組版工房 Marld



#2.「ちびくろサンボ」を巡る問題】

ちびくろさんぼ、絶版にいたる経緯
「ちびくろサンボ」をめぐる出版物リストちびくろさんぼのちいさいおうち

『ちびくろサンボ』の廃刊と再刊に思う日本語と隣の国から世界を見る

『ちびくろサンボ』から考えることライブラリアンを目指して~就実大学司書課程~
絶版までの経緯とその後の図書館側の対応について。

◆ 学研ひとりよみ名作 ちびくろさんぼ / Helen Bannerman(著),星山博之(訳),高橋信也(絵)

学研ひとりよみ名作 ちびくろさんぼ / Helen Bannerman(著),星山博之(訳),高橋信也(絵) 押入れの奥から、妹が昔読んでいたと思われる本を発掘。

左の画像をクリックすると拡大画像が表示されます。



#3.テレビ・出版における表現規制の実例】

日本表現規制史年表中河伸俊のホームページ

放送禁止歌放送禁止歌(要注意歌謡曲)その2その3その4カオスの本棚

放送における表現上の配慮 & 放送音楽などの取り扱い内規 (放送基準) 【日本民間放送連盟

Web現代セレクト!珠玉の“放送禁止”名曲集
どのような形で放送禁止歌が決められていくのか?実際に処分を受けたミュージシャンに聞いてみたWeb現代
日本民間放送連盟の設定した要注意歌謡曲指定制度は、1983年に更新停止し1988年にはその機能を失効。
そもそも法的拘束力・強制力の無い単なる業界の自主規制ガイドラインに過ぎなかったとの事。

米国同時多発テロで放送禁止になった音楽リスト事典ドットコム
アメリカでの自主規制状況について。



漫画における表現規制について

テレ東規制とその規制の代表例はてな

噂の放送・発売禁止作品現代特殊民話
一部訂正、注釈、謝罪文などをつけた後に出版・放送された作品も含めた作品一覧。

警告を受けた雑誌・コミックその2その3その4カオスの本棚

ウルトラセブン第12話の欠番について (ウルトラセブン) 【Wikipedia

ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」欠番への経緯
ウルトラセブン第12話関連年表 & 昭和45年以降の第12話掲載メディア一覧712資料室



ブラック・ジャック連載終了の裏話
『ブラック・ジャック』 ~Seven Sealed Stories~
161 名前: ルポライター ◆B.J.64Zpt. 投稿日: 03/06/29 03:31 ID:AnZoGNmE
では参りましょうか。

これも繰り返しになりますが、「快楽の座」と「植物人間」。
これら二つの封印作品が未収録のままであったその理由ですが、前者はやはり発狂した精神病患者(サブ少年)が、
笑顔のままで殺傷することを厭わなくなったという設定に対し、手塚治虫が配慮をした結果、
また後者では、>>40でも触れた通り、作品中で頭蓋骨切開手術とロボトミー手術が混同された使われ方をしたこと、
それと・・・親子の脳と脳とを接続し電流を流すという設定に対して、人体実験的な色合いの強さを感じた手塚が、
やはり配慮をした結果と、一般的にはそういわれています。

「それと、あまりにも制限や制約の多さに、描きようがなくなったこともあります。
 いつぞやのロボトミーの事件は、明らかにミスによるものでしたが、その他にも、いろんな団体や組織から、
これを描いてはいけない、あれは描いては困る、という抗議がいろいろ来て、しまいには、ブラック・ジャックは、
ただのケガをなおす救急医師みたいな立場になってしまい、病気はほとんど扱えなくなってしまったからです。」

これは’79年7月1日発行の手塚治虫ファンクラブ会誌1号からの抜粋なのですが、
(どの参考文献に掲載されていたかは、魚好きサンに指摘いただいた方がよいですかね?)
手塚治虫が商業誌たる少年マンガ誌で『ブラック・ジャック』を連載する上で、締め切りに追われる過酷なスケジュール、
プラス表現上の問題に常に苦しめられて来たことは、容易に想像がつく。

いや、想像を絶するというべきでしょうかね。

そんな手塚治虫の心情に思いを馳せる訳なのですから、まぁ私も実に無謀なことをしているかも知れません。
まぁ私のモノの見方が進むに連れて、そんな心情も少しは自分にもわかって来るのだと思っています。

大阪大学医学専門部を卒業し、医学博士でもあった手塚治虫。
B.Jはそんな手塚のドッペルゲンガーであるとも言われている訳ですが、この辺の話はまた日を改めて。




#4.書籍:テレビ放送における表現規制の事例】

封印作品の謎 封印作品の謎(AA) / 安藤 健二(著) / 太田出版

一度は放送・出版されたものの、クレーム・自主規制等の理由で再放送・ソフト化・書籍化されないまま封印され、その後話す事もタブーとされるようになった作品について当時の関係者の証言を交えて書かれたルポ。
放送中止事件50年 テレビは何を伝えることを拒んだか 放送中止事件50年 テレビは何を伝えることを拒んだか(AA) / メディア総研ブックレット / 花伝社

昭和28年テレビ放送開始以降の、やらせ発覚による番組途中打ち切り、視聴者からのクレーム・スポンサーからの圧力等で製作されたものの放送されなかったり、一部放送内容をカットされた番組の事例を紹介。